たぬき横丁怪談ばなし

たぬき横丁怪談ばなし

状態 完成
最終更新日 2020年03月28日
ページ数 PDF:79ページ
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内容紹介

 高校二年生の夏、宅哉はスクーターで一匹の白猫を避け損ない転倒してしまう。この事故がきっかけとなり『居酒屋たぬき』でアルバイトをすることになる。そこで宅哉はミステリアスな笑みを持つレイコと出会い惹かれていくが、そのことが宅哉をとんでもない災厄に導いて行く。
 レイコはミステリアスなだけでなく、特殊な能力が備わっていた。驚いたことに彼女は『居酒屋たぬき』で働きながら、その能力を使って動物霊に取り憑かれた人の除霊をしているのであった。
 レイコの手伝いをすることになった宅哉であったが、ひとつひとつの事件と自分との奇妙な絡み合いに違和感を覚え始める。それらの事件同士もまたまるで繋っているように見えた。
 やがて宅哉の前に一人の少年が現れ、少年の言葉に宅哉は衝撃を受ける。少年は宅哉がレイコに利用されていると言うのであった。一体何のために。
 そして宅哉の前に謎の男が現れる。その男もまた不思議な力を有し、その強大な力で宅哉の心を破壊していく。男は何者でレイコとどう関係しているのか。そしてレイコの真意はどこにあるのか。宅哉は己の存在をかけて彼らとぶつかり合う事になる。
 封印されていた過去が明らかになる時、誰も予想できない運命の歯車が動き始める。抗いきれない力に翻弄された宅哉はどこへ向かって行くのか。
 『居酒屋たぬき』の周りで繰り広げられる不可解な事件に挑む心霊ファンタジー。

目次
一 狐憑き
二 狗憑き
三 蛇憑き
四 亡霊憑き
五 落とし
六 エピローグ
奥付
奥付