福祉のひろば2016年5月号

福祉のひろば2016年5月号

販売価格:440円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2016年04月18日
ページ数 PDF:88ページ
内容紹介

特集
施設で生きる子どもといっしょに明日を生きたい

「子どもの貧困」ということばが最近よく使われます。
さまざまな分野・領域で、その子が認識しているかどうかは別にして、子どもが抱えている、背負っている「子どもの貧困」の実態を、社会的孤立や児童虐待としてもとらえるとりくみが拡がってきました。しかし・明日があるはず・の子どもに、・明日・の・希望の扉・を閉ざしている現実。その告発は、まだまだ不十分であると思います。

社会保障体制の再構築を謳ったいわゆる「九五勧告」以降の、一〇年から二〇年にあたるこの一〇年間、スクールソーシャルワークの存在や配置の拡大、研究調査交流の拡がり、そして制度化。その拡がりは、学校現場だけでなく、社会福祉施設としての保育分野にも視点を拡げ、支援のありようの探求、地域社会においては地方自治体で孤立するシングル親への保健福祉訪問活動が行われるなど、拡がりをみせています。虐待対策ともつながった施策です。

一言では説明できない子どもが抱えた、背負った荷物。その荷物がゆえに、心を閉ざす子ども。それでも、実習や社会的関心から児童養護で働きたいと、入った若者が、そのあまりにも大きな荷物に、いっしょに向き合うことを最初は戸惑いながらも、そこにいっしょに身を置くことを決意する姿を見ました。
児童福祉施設の扉をくぐる子どもは多くはない。しかしそこから、社会が学ぶこと、考えることは少なくないと思います。今回のテーマは、光なきものと共に生きる人たちからのメッセージです。もちろん、そのままでは決して届かなかった光を浴びることを願って──。 (編集主幹)