江戸川乱歩の世界 屋根裏の散歩者と陰獣

江戸川乱歩の世界 屋根裏の散歩者と陰獣

販売価格:398円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2019年03月30日
ページ数 PDF:55ページ
内容紹介

 さて、今回の『江戸川乱歩の世界』(屋根裏の散歩者と陰獣)というのは、有名な『D坂の殺人事件』(+『心理試験』)と『屋根裏の散歩者』それに『陰獣』とを合わせたものであり、まず、最初の『D坂の殺人事件』(+『心理試験』)という作品は、初めて「明智小五郎」が登場する作品であり、その内容は、古本屋の女房がなぜか殺害されるとともに、その女房の全身には生傷があるということで謎が深まり、その「謎解き」を明智小五郎がするというものであり、また、『心理試験』という作品は、苦学生に近い一人の秀才の大学生は、老婆(官使の未亡人)が数件の借家から上がる利益(現金)を、何と奥座敷の「松の植木鉢」の底に隠しているという情報を、そこの下宿人の親友から聞き、そこで、その老婆を殺害して、その現金を奪い取るという「完全犯罪」を企て実行するが、その「完全犯罪」も再び「明智小五郎」が解き明かし、そして、『屋根裏の散歩者』という作品は、この世の何ものにも興味の持てなかった郷田三郎という人物は、ついに「屋根裏の散歩」という異常な世界の楽しみを見つけ出し、しかも、その天井のすき間から下で寝ている人物を毒殺するという、まさに「完全犯罪」を計画し実行するが、それも有名な「明智小五郎」が解決するというものであり、そして、もう一つの『陰獣』という作品は、映画やテレビドラマなどで観ることはあっても、文章で読む『陰獣』というのは、なかなか少ないのではないかと思う。そこで、誰もが『陰獣』という作品は、一体、どのような内容で、どこにどのような魅力があり、そして、どのように展開していくのかを、できるだけ「本文」に寄り添って書きましたので、興味や関心がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。

目次
奥付
奥付