公学校修身書

公学校修身書

販売価格:880円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2018年04月02日
ページ数 PDF:57ページ
内容紹介

日本の統治下で、日本人として育った
台湾人の楊 素秋さん。

台湾がかつて日本の植民地であったことも
忘れられつつある昨今。

台湾においてどのような教育を日本が行って
いたかを知ることで、凛とした日本人の姿が
浮かび上がってくるかもしれません。

「楊 素秋さんの証言」

私は修身の時間がとても好きでした。


一週間に一回の授業でしたけど、先生が本を読んでくれたり、
紙芝居を見せてくれたりして、偉人伝に基づく訓話を
たくさんしてもらいました。

例えば、楠木正成、二宮金次郎、宮本武蔵、吉田松陰、明治天皇、
野口英世、乃木希典と挙げればきりがないくらい。


これらの人物が艱難辛苦を乗り越えて立派な人に
なったという話を聞くたびに、感動してファイトが
湧いてきました。


それからよく覚えているのが、ある時担任の先生が
黒板いっぱいに大きな字で「公」と書いて、
そのすぐそばに「私」という字を
小さく書かれたんです。

何を説明しようとしたのか、お分かりになりますか?


──「私」というのを なるべく小さくして、
  「公」のために生きなさいということでしょうか。


そうです。これがすなわち修身であると。

私事は小さくするのが国民の誉れであり、
それが国家と国民のあるべき精神だ
と教えていただいたんですよ。


それからもう一つ挙げるとすれば「教育勅語」ですね。

この中には「人間とは何ぞや」
「人間の果たすべき責任とは何であるか」
についての教えが説かれているでしょう。

人間の道理と学ぶべきことを これほどまでに凝縮したものを、
後にも先にも私は見たことがありません。

(上記文章は雑誌『到知』2016年3月号より引用しました)


楊さんたち日本語族の人たちが称賛する「修身」とはどんな教科書を
用いていたのを紹介していきます。

目次
はじめに
目次
巻一
第一課 学校
第二課 時刻を守れ
第三課 友達は仲良くせよ
第四課 行儀よくせよ
第五課 整頓
第六課 きれいにせよ
第七課 親の恩
第八課 親の言いつけを守れ
第九課 兄弟仲良くせよ
第十課 天皇陛下
第十一課 国語を勉強せよ
第十二課 親切
第十三課 自分の物と人の物
第十四課 うそをいうな
第十五課 過ちを隠すな
第十六課 生物を苦しめるな
第十七課 人に迷惑をかけるな
第十八課 良い子供
巻二
第一課 天皇陛下
第二課 親を大切にせよ
第三課  友達は助けあえ
第四課 兄弟仲よくせよ
第五課 行儀
第六課 清潔
第七課 飲食に気をつけよ
第八課 根気
第九課 恩を忘れるな
第十課 台湾神社
第十一課 公共物を大切にせよ
第十二課 約束を守れ 
第十三課 正直
第十四課 欲張るな 
第十五課 規則に従え
第十六課 自分のことに気をつけよ 
第十七課 よく働け
第十八課 悪い勧めに従うな 
第十九課 よい子供
編集後記
奥付
奥付