幼少時、手品の世界に魅了されたショーンは、いつか最高のマジシャンとなる日を夢見、独学で腕を磨き続けて来た。しかし、やがて大人になった彼は、世の理想と現実を知るがゆえに、生涯堅実で安泰と言える医師の道に進み、その技量や人望にも恵まれ、将来を有望視される日々を送っていた。が、ある日起こった小さな出来事を期に、人生半ばにして再び大きな岐路に立たされる。敷かれたレールの上を行き、平穏で無難に一生を終える事が本当の幸福なのか？それとも、約束された地位を捨ててでも。心に描き続けて来た夢を追ってこそが、本物の幸せな人生だと呼べる物なのか？夢を持つと言う事、真に幸福な人生を生きるには、どうあるべきか。葛藤と苦悩の末に、ショーンが下した決断は…？