父道三の居城 美濃に、覇者の正室として帰郷した、その通り名「帰蝶」は、実家斎藤氏と織田家の家刀自として信長の奥を
見事に取り仕切る。
「天下布武」の印を使い、稲葉山城を「岐阜城」と改めた信長は、ついに上洛を果たす。
実父の宿願を達成した夫に、多くの危難が襲い掛かる。
信長の多くの側室、その所生の子達を、正室として守りながら、濃姫は抜き身の刀を眼前に見据えるような、戦の日々を
今日出来る最善の事を目指し、戦国の世を生きる。「織田信長正室」として「美濃衆」の女神として、やがて、信長の最後の城
安土殿として。
| 1 姉川から 思い惑う日々 |
| 2 幼き岩村城主 |
| 3 愛される側へ |
| 4人生の価値 |
| 5人質 |
| 6 覚悟 |
| 7 小谷の方 |
| 8 堰たらん |
| 9 鈍き刀 |
| 10 大義の花 |
| 11 驕りと誇り |
| 12 美濃の大樹 |
| 13 天龍 |
| 14 天主の意味 |
| 15 小督 |
| 16 いのちがけ |
| 17 げんこつ |
| 18 人の在り様 |
| 19 双実寺騒動 |
| 20 月輪 |
| 21 万華鏡 |
| 22 再びの命がけ |
| 23坊丸 |
| 24 今と昔 |
| 25 天目山 |
| 26 安土名物 |
| 27 こてんみょうひらぐも |
| 28 地の時 本能寺 |