エムズ日記 2015年10月29日 経済制裁と軍事的行動

エムズ日記 2015年10月29日 経済制裁と軍事的行動

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最終更新日 2015年10月29日
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内容紹介

 近代以降、大国同士が直接戦争をしたことはないと思います。二つの世界大戦も、大国と大国が真っ向から戦争したという構図ではなかったと思います。
 ただ俗にいう『代理戦争』という状況は何度もあり、『冷戦』といわれる状況が長く続いたと思います。その間に一食触発の事態が起きていますが、大国同士の戦争は避けられたと思います。
今日まで、アメリカとロシアが直接戦争をすることがないのは、二つの大国による直接戦争は世界中に大きなマイナスをもたらすと、当の両大国を含めて世界中で認識されていることが要因の一つだと思います。
そう考えると、中国が大国となったことで軍事的な衝突は回避されているといえると思います。
 もし20年前に、中国が南沙諸島を埋めたて軍事拠点を作りはじめたら、アメリカはあまり時間を掛けずに軍事行動を起こしていたかもしれません。ただそれ以前に経済制裁を課していたかもしれません。
南沙諸島の埋立地が軍事利用されることは誰の目にも明らかであり、中国がそれを否定すること自体、無理があると思います。
現在の国際社会において、国に打撃を与えるのは経済制裁だと思います。しかし現在の国際社会は、中国に経済制裁を課すことなど出来ないと思います。
それは中国経済が、世界経済に大きな影響力を持っているからです。中国経済が落ち込んだのでは、アメリカや日本を始め、世界中の経済にマイナスに作用すると思います。
中国経済のマイナスを表す数字が発表されること、それ自体が世界経済におけるリスクとなっていると感じます。
中国に経済制裁を課すことが出来ないこともあって、言葉による批判を続けてきたものの中国は聞く耳をもなかったことで、アメリカとしては軍事的に牽制するしかないという状況に見えます。
ただ中国もアメリカも、直接戦争をするつもりはないと思います。双方とも、マイナスがあまりにも大きいことを認識していると思います。

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経済制裁と軍事的行動