エムズ日記 2015年10月25日 TPPとAIIB

エムズ日記 2015年10月25日 TPPとAIIB

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最終更新日 2015年10月25日
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内容紹介

 アメリカ大統領は公然と『中国に貿易のルールを作らせないために、環太平洋系税連携協定が必要だ』という趣旨の発言をしているようです。中国は政府としてTPPを強く批判をすることはないようです。当面は『様子見』といったところなのかもしれません。
 ふと、アジアインフラ投資銀行の発足時の参加申請期限がせまった時のことを思い出します。
『はやく参加しろ』と、強く主張する声がいつくも上がっていたように思います。しかし現在、『日本もAIIBに参加するべきだ』という意見は、とんと聞かなくなった感があります。
『期限が迫っている』という状況を過ぎたことで、『乗り遅れるな症候群』ともいえる心理が弱まったのだと思います。
 ところでTPPは、確かに中国経済に対抗する意味合いがあると思います。またAIIBは、確かにアメリカを中心とした経済に対抗する思わくがあると思います。
どちらも世界の経済に大きな影響を及ぼし得ると思いますし、外交や安全保障にも関わってくると見られています。
ただ『経済、主に貿易に関するルールを共通化する取り組み』と『投資銀行』では、違いも大きいと思います。
TPPの大筋合意が議会で承認されないとなると、再度の合意は相当に難しいと思います。頓挫することになるかもしれません。貿易のルールの共通化がいかに難しいことか、改めて突き付けられている感があります。
AIIBは、中国の判断次第で迅速な投資が行われることがあり得ると思います。それは、投資を求める国にとっては大きな利点だと思います。
 ただそれはAIIB参加国のリスクを高めるということになると思います。中国経済の減速が顕著になってきた感がありますが、アジアの国には中国経済に対する依存度が高い国もあると思います。

目次
TPPとAIIB