当事者から考える社会福祉
第21回社会福祉研究交流集会in埼玉
今回の集会には、二日間で220名(報告者、スタッフ含む)の参加がありました。
寺久保光良集会実行委員長は開会あいさつのなかで、今回の集会の特徴について、いまは政策から当事者をとらえる指向が中心となっているが、社会福祉は本来、当事者から考えるべき課題だと考え、すべての企画を「当事者目線」で構成しているのが特徴だとのべました。
また、いまの状況について、新自由主義経済政策のもと、国民生活が困難と混乱を極めている中で、税は上げる、社会保障は削る動きが露骨に進められた結果、社会福祉の現場は職員の熱意と犠牲で成り立っていると指摘。国民・労働者の置かれている状況と社会保障政策の後退、戦争のために社会保障費を削減する政策のもと、私たちが望んでいる社会保障・社会福祉のあり方について考え、実践と運動、研究を展望しようと提案しました。
今回の集会資料集の中には、日本国憲法の前文、第9条、第11条、第13条、第25条、そして第97条が掲載されました。これについて寺久保さんは、今の時代の私たちに信託された憲法を、次世代に渡していく責任があると提起しました。