四季を往く蒸気機関車 夏編


著: DEP

四季を往く蒸気機関車 夏編

著: DEP
状態 完成
最終更新日 2015年10月04日
ページ数 PDF:29ページ
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内容紹介

夏の峠道は暑い。汗があとからあとから容赦なく出て来る。もうかれこれ2時間は歩いているだろうか。いい撮影場所が見つからないのだ。4台の重いカメラが、三脚と共に肩にくい込んで来る。
日影で寝ころんだらさぞ気持ち良いかと思って休んだが、ハエが顔の回りにやかましくまとわりついてくるは、アリが身体に登って来るはでイライラして来る。
第一ここで休んでいるひまはないのだ。
時間がないのだった。あきらめたら終わりだ。何のために夜行列車にまで乗ってやって来たのかわからなくなる。
SLの走る構図を頭に描いて見た。
だが暑さのためか、頭がボーッとしてめまいにも似た症状がおそって来る。しかし時間がない。もうすぐ汽車が来る!ひたすら汗を落として歩く、走る、また歩く。
写真を撮り終えて帰る山道の片すみに、きれいな水が湧いていた。そこには、荷物をなげ出して水にたわむれる姿があった。

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