状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2015年10月04日 |
ページ数 | PDF:54ページ |
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ひまが許す限り、機会あるごとに、何時間何十時間かけて数え切れない程SLに会いに行ったあの頃。
雨が降ろうが、雪が降ろうが、台風が来ても三脚にカメラを乗せレリーズを持ち、おまえが来るのをじーっと待っていたあの頃。いろんなヤツがいたっけ。
大畑のループ線を回っていたD51。
流氷のオホーツク海を走っていたC58。
霧島越えをけむたそうにして走っていた貴婦人C57。
SL急行列車最後の役目を果たしたC62。
キューロク(9600)、ハチロク(8620)、
シーチョンチョン(C11)。
みな、どんな顔ぶれを見てもなつかしいヤツ。
そうそう駄々ッ子もいたっけ。おまえの顔を見ているだけで楽しくなる私。おまえと一生を共にしたかった私。
そんな私の気持ちも知らないで、姿を消してしまったおまえ。だが私は悲しみはしない。
たとえレールの上を走る姿を見る事が出きなくても……。