本書は、7日間スペインツアーに参加した夫婦が観た物語である。
訪問先は、バルセロナのガウディの世界から市民戦争の傷跡を始めとして、タラゴナの古代ローマ時代の遺跡。ラマンチャ地方ではドン・キホーテとの夢幻の遭遇。グラナダはアルハンブラ宮殿。セビージャではカルメンやムリーニョの世界。そしてコルドバのメスキータ。バスツアーの終わりはマドリッド、プラド美術館やピカソの「ゲルニカ」。これらを急ぎ足で観て回る。それでもツアー客は個性的に振る舞い、それぞれの夫婦の「夢と希望を乗せて」一週間が過ぎていった。
五月八日(金)晴れ グラナダの南、ミハス・セビージャ・バスの長旅(1) |