本書は、7日間スペインツアーに参加した夫婦が観た物語である。 訪問先は、バルセロナのガウディの世界から市民戦争の傷跡を始めとして、タラゴナの古代ローマ時代の遺跡。ラマンチャ地方ではドン・キホーテとの夢幻の遭遇。グラナダはアルハンブラ宮殿。セビージャではカルメンやムリーニョの世界。そしてコルドバのメスキータ。バスツアーの終わりはマドリッド、プラド美術館やピカソの「ゲルニカ」。これらを急ぎ足で観て回る。それでもツアー客は個性的に振る舞い、それぞれの夫婦の「夢と希望を乗せて」一週間が過ぎていった。
五月五日(火)晴れ スペインへ向けて飛び立つ(1) |