妖怪年代記(ばけものねんだいき)‐泉鏡花 現代語訳集別冊39

妖怪年代記(ばけものねんだいき)‐泉鏡花 現代語訳集別冊39

販売価格:50円 (税抜)
状態 完成
最終更新日 2016年04月09日
ページ数 PDF:15ページ
内容紹介

【あらすじ】

私が寄宿生として松川私塾に入学したのは、英語を学ぼうとしたためではなく、数学を修めようとしたためでもなく、さらに漢文を学ぼうとしたわけでもなくて、他に密かに心に思うことがあったからである。

その塾舎は、元は旗野というかなり身分の高い武士の館で、屋敷の中に三件の不思議があると言われていた。

「血天井」「開かずの間」「庭の竹藪」がそれで、私はこれらの不思議を探ってみようと思ったのだ。

そして、鬱蒼と繁茂した庭の竹藪の探検で、紅いものを着た後ろ向きに立っている女の姿を、十歩と離れていないところに見た。

目が眩み、魂がふらふらと抜け出て藻抜けの殻となった五尺の身体は、一瞬のうちに縁側まで逃げが、それから数日後の深夜、私の寝ていた部屋の襖が、スッとわずかに開く音を聞いたのである。

目次
奥付
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