茸の舞姫(きのこのまいひめ)‐泉鏡花 現代語訳集別冊27

茸の舞姫(きのこのまいひめ)‐泉鏡花 現代語訳集別冊27

販売価格:70円 (税抜)
状態 完成
最終更新日 2016年04月09日
ページ数 PDF:20ページ
内容紹介

【あらすじ】

ある秋祭りの日、古びた木の鳥居の傍らに、半ば白痴の杢若という男が、古い筵の両端に、笹の葉の付いたまま青竹を立てて、そこへ渡した縄に、死んだ虫のたくさん付いた蜘蛛の巣を、いくつも引っからませて商いを始めた。

それは何か―と問われて、答えるには、きれいな着物であるという。

やがて日が暮れ、笛も、太鼓も音が絶えて、ただ御手洗の水の音だけが聞こえる寂としたその夜更け、高下駄の乾いた響きとともに、この神社の神官が現れた。

次いで、山伏の扮装をした、朱色の天狗に、緑青色の般若、面が白く鼻は黄の狐が通りかかる。

蜘蛛の巣の着物などを着るのは一体誰だ、どうして手に入れたのだ―と叱責する神官と、それに応じる杢若との問答を聞いていた三人の中の、般若の山伏が、ふと、いくらですか―と尋ねる。

その声の艶やかでなまめかしいのを、怪しく思う神官の前で、三人は仮装を脱いで、一糸纏わぬ姿になった。

見ると、いずれも雪のような肌の女であった。

目次
奥付
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