旅僧(たびそう)‐泉鏡花 現代語訳集別冊21

旅僧(たびそう)‐泉鏡花 現代語訳集別冊21

販売価格:44円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2016年04月09日
ページ数 PDF:8ページ
内容紹介

【あらすじ】

ある年の秋のはじめ、汽船加能丸が百人あまりの乗客を乗せ、石川県金石に向かって、福井の敦賀港を出港した。

空は一面麗かに晴れ、海路はこの上なく平穏であるにも関わらず、すぐに乗客の顔に一欠片の暗愁の雲がかかった。

船に災いの起こる前兆と広く信じられている、一人旅の坊主が客として乗っていたからである。

やがて、その懸念は現実のものとなり、夜叉神のような暗澹たる雲が空を縦横無尽に駆け回って、風が吹き船が揺れ出した。

旅僧は、怖れうろたえる乗客に、騒ぐことはないと説き聞かせたが、それでも安心できない皆の様子を見ると、一声高らかに題目を唱え、身を躍らせて海へ飛び込んだのだった。

目次
奥付
奥付