泉鏡花 現代語訳集22 星女郎(ほしじょろう)

泉鏡花 現代語訳集22 星女郎(ほしじょろう)

販売価格:300円 (税抜)
状態 完成
最終更新日 2018年10月26日 3年以内
ページ数 PDF:79ページ
内容紹介

【あらすじ】

以前何度か上り下りしたが、その後は長年麓も訪れていない倶利伽羅峠を歩いてみようと、急坂を上ってきた境三造は、ふと出足を堰き止められた。

路の左右と真ん中へ、三本の竹を立て、それらの間に荒縄を結い渡した縄張は、明らかに通行止めの印である。

さてどうしたものか―と逡巡する三造の目の前に、坂の上から落ちるようにして、ぬッくと立ち止まったのは、異形の面を被った、四十あまりの筋骨逞しい一人の山伏で、面をつけた訳と、なぜ盲滅法に峠を駆け下ってきたか、さらに近頃近隣で囁かれている噂について話し始めた。

今、峠の一軒だけ残った古家には、世にも美しい女が住んでおり、その姿を見たものは命がないと言う。

これを聞いて、山伏と一緒に今来た道を戻ろうかと迷った三造だが、その残った家が思い出深い鍵屋という休み茶屋だと聞き、初志通り峠を越すことにした。

やがて鍵屋へ辿り着いて懐かしそうに進み寄ると、門口に、すらりと草に横になり、膝を折って伏せった美女の姿。

そしてその夜、三造は怪しい体験をするとともに、二人の女の数奇な身の上を聞かされるのである。

目次