雪霊続記(せつれいぞくき)‐泉鏡花 現代語訳集別冊53

雪霊続記(せつれいぞくき)‐泉鏡花 現代語訳集別冊53

販売価格:50円 (税抜)
状態 完成
最終更新日 2016年04月15日
ページ数 PDF:11ページ
内容紹介

【あらすじ】

命の恩人であるお米さんを訪ねられそうな機会が、偶然やって来た。

故郷へ着いて、そこである用事を済ましたあとの帰り道、大雪のために列車が進行を続けられなくなって、日暮れ頃、福井県の武生駅で留まってしまったのである。

今、お米さんが、あの虎杖の里に、ただ一人。…そう思って、決然として身支度をして外へ出たものの、死をもたらす猛吹雪の中、私は一つの雪の丘の上に倒れた。

いま自分は、お米さんの近くで、一人、死を待っている、…という思いに、目を瞑りたい落ち着いた気持ちになった時、私は不思議なものを見た。

底なしの雪の大空の、さらにその上を、プスリと鑿で穿ったような、その穴から落ちこぼれる真っ蒼な光。

そしてまた、凄く恐ろしい、かつ力のある犬の声が私の耳に轟いたのである。

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