松の葉(まつのは)‐泉鏡花 現代語訳集別冊51

松の葉(まつのは)‐泉鏡花 現代語訳集別冊51

販売価格:50円 (税抜)
状態 完成
最終更新日 2016年04月11日
ページ数 PDF:14ページ
内容紹介

【あらすじ】

「団子をくれないかね、」―大晦日に近いある日、私は以前から名物と聞いていた相坂の団子屋の屋台の前に立った。

これから出掛ける西片町の親類の、友染の着物をふっくりと着た、人形のような二人の女の子への土産に、と思ったのだ。

表に向いたその屋台では、真っ赤な火を、十五六の中僧が、四角い団扇で、ばたばたばた、と手拍子を拍って煽いでいる。そいつの憎たらしい様子ときたら、イヤ何とも、嬉しくなるほどだ。

初め、店には三人の親子連れがいたが、間もなく身綺麗な女中、髪を御煙草盆にした小姉さんが団子を買いに訪れる。

ト、一人の老行者が障子の外へすッと来て、杖を支いて立った。

そこにいた人々からの布施を受け、老行者は日陰を背中に、日向へ向かって、相坂の方へと去ったのであるが…

人の情けの温かさ、その恵みを味わい深く描いた一編。

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